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Thierry Lasry

サングラスの概念を軽やかに裏切る、パリ発アイウェアブランド

Thierry Lasryは、2006年にフランス・パリで誕生したラグジュアリー・アイウェアブランドです。創設者でありデザイナーでもある ティエリー・ラスリー氏は、パリで生まれ育ち、現在はニューヨークを拠点に活動しています。父は眼鏡技師、母はデザイナーという、極めてクリエイティブな家庭環境のなかで育ちました。幼少期の彼を魅了したのは、プレイモービルやレゴ、日本アニメ「鉄腕アトム」や「コブラ」。色彩や幾何学的なフォルムへの関心はこういったものに触れることで、この頃からすでに芽生えていたといいます。1980年代に活躍したクロード・モンタナやティエリー・ミュグレーの華やかなファッションショーにも影響を受けたようです。

2006年、「サングラスはファッション、美しさ、建築をつなぐ究極のアクセサリーである」という信念のもと、自身の名を冠したブランド Thierry Lasryを設立。クラッチバッグやハイヒールのように “スタイルをパーフェクトにする存在”として、サングラスの価値を再定義することに成功しました。

クラフツマンシップと素材への徹底したこだわり

フレームはすべて、フランスおよびイタリアの工房でハンドメイドによって製作されています。大量生産では決して生まれない繊細な仕上がりは、熟練した職人の技術と長い時間によって支えられています。

素材には、イタリアの名門メーカー Mazzucchelliおよび LAES社製のアセテートのみを使用。世界でも高品質と名高いこれらのアセテートは、美しい発色と耐久性を備え、Thierry Lasryの象徴とも言える鮮やかなカラーや立体的な構造を可能にしています。さらに、外側にロゴが一切ありません。これは、「デザインそのものがブランドのサインである」という、哲学を体現する象徴的な特徴です。ブランド名で主張するのではなく、造形そのものが個性となり、見る人に強い印象を残しています。

200色を超える豊富なカラーバリエーションも大きな特徴です。一般的なブランドは20色前後の展開であるのに対し、Thierry Lasryはシーズンごとに膨大な色彩を取り入れ、フレームそのものを“色のアート”として成立させています。
フォルムは、明快なラインと幾何学的な構成を基調とした建築的構造。レトロでありながら、どこか未来を感じさせる「レトロ・フューチャリスティック」なデザインは、流行に左右されない独自の存在感を放ち続けています。

すべてのデザインに流れる、Thierry Lasryの思想

デザインの根底にあるのは、「サングラス=究極のアクセサリー」という一貫したゆるぎない思想です。ファッション、ビューティ、そして建築という異なる要素を横断しながら、顔まわりに立体的な表情と個性を与える存在として、アイウェアを捉えています。要となるのは、アセテートの“積層構造”。幼少期に親しんだレゴのように、複数のアセテートブロックを重ねながら構築することで、平面的ではない奥行きのある造形が生まれます。そこにレトロなインスピレーションと未来的なひねりが加わり、Thierry Lasryならではのフォルムが完成します。

すべてのモデル名の末尾にSexxxy、Orgasmy、Wavvvy、Gambly といった「Y」を付けるというルールも、彼の遊び心と挑発的な美意識の表れです。

世界に広がる存在感、そしてこれからのThierry Lasry

Thierry Lasryのアイウェアは、現在、世界中の多くの著名人に愛用されています。ビヨンセ、リアーナ、マドンナ、ケイト・モス、ジェニファー・ロペス、レディー・ガガ、ジェイ・Z、マルーマ、トラヴィス・スコット、トラヴィス・バーカー、ラッセル・ウェストブルック、レニー・クラヴィッツなど、その名はファッションと音楽、カルチャーの最前線に立つ人々です。

これまで、ACNE STUDIOS、FENDI、BARBIE、PSG、CULT GAIA、PRESSIAT など、数多くのコラボレーションも実現。ファッションにおけるジャンルや世代を超えながら、常に時代の感性と響き合う存在であり続けています。

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