seventy + mochiは、2020年にロンドンで誕生した、女性たちが中心に展開しているデニムブランド。創業者は、家族やコミュニティ、そして長く受け継がれてきたクラフツマンシップに敬意を払いながら、「もっとやさしくて、もっと誠実なデニムをつくる」という想いのもとでこのブランドを立ち上げました。
背景には、創業者の家族がパキスタン・カラチで営んできたテキスタイルビジネスの歴史があります。ブランド名の「seventy + mochi」は、家族が事業を始めた住所「No.70 Mochi Lane」にちなんで名づけられたものです。
ブランドが誕生した2020年は、ファッション業界でも大きな変化が起きていたタイミング。大量生産・大量消費から距離を置き、より透明性のあるものづくりや、長く着られる服を求める声が高まり始めた時期でもあります。seventy + mochiはまさにその流れの中で、「気兼ねなく着られて、気持ちよく着続けられるデニム」を目指して歩みをスタートしました。
大切にしているのは、“シーズンレスで長く着られるデザイン”。流行に左右されない、やさしいムードのデニムを中心に展開。シルエットはクラシックでありながら、ステッチやパッチワーク、立体感のあるモダンなディテール、ラフすぎず、きれいすぎず、バランスのよいコレクションを創作しています。
すべては自社工場で丁寧につくられており、家族が受け継いできたテキスタイルの現場を基盤に、品質の安定と生産の透明性を守りながらものづくりを続けています。
「作る人にも、着る人にもやさしい服を」
このシンプルな姿勢が、ブランドを貫くもっとも大切なこだわりと言えます。
世界観を語る上で欠かせないのが、ブランドの核となる言葉 “Consciously Kind(意識的な優しさ)” です。それはサステナビリティを難しく語るための標語ではなく、「日々の選択を、少しだけ良い方向へ」 と導くためのシンプルな姿勢に近いものです。この考え方は、素材選びから生産背景にまで一貫しています。
使用するコットンはすべてオーガニックまたはリサイクル由来で、工程では水やエネルギーの使用を抑える技術を取り入れています。また、偏りのない平等な雇用機会を広げ、多様な背景を持つ人々が活躍できる環境づくりにも力を注いでいます。
ただの“サステナブルデニム”ではなく、ブランドの根底には “家族”や“コミュニティ”への温かな敬意があり、その価値観が服づくりの姿勢そのものを形づくっています。
「流行に振り回されない穏やかなデザイン、過度な装飾をしないシンプルな佇まい」
これからも 大切にしていくのは、まず「長く愛用できる服をつくる」という不変的なものづくりの姿勢です。
一方で、服をつくる人たちの暮らしを守る環境づくりや、多様な背景を持つ人々が安心して働ける仕組みづくりにも力を注いでいます。さらに、コミュニティとの協働を続けながら、人と人とがつながるあたたかな循環を広げていく未来を描いています。